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定演レポート
2026年5月3日(日)に行われた福岡県立筑紫中央高等学校「第46回定期演奏会」の様子をレポートします。

筑紫中央高校の定期演奏会の会場は、大野城まどかぴあ(大野城市)の大ホール。西鉄天神大牟田線「春日原」駅から徒歩約10分です。

開場前には多目的ホールの方に向かって行列ができ、折り返して市役所側の出入り口の方へと伸びていました。この日の天候が雨ということもあり、定刻の15:30よりも10分ほど早めにロビー部分へ入場する「ロビー開場」が行われました。客席には定刻の15:30より入場開始です。
開場からおよそ10分後、ロビーコンサートが行われました。クラリネット七重奏による『主よ、人の望みの喜びよ』(作曲:J.S.バッハ)の演奏です。
そして、16:00に開演!
プログラムは次のとおりです。
第Ⅰ部 クラシックステージ
- 夕映えの丘(作曲:森山至貴)
- 吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」(作曲:伊藤康英)
幕間
- 【サクソフォン七重奏】Driving Strange Attractor(作曲:對馬樹)
第Ⅱ部 オリジナル音楽劇
- The Medallion Calls(パイレーツ・オブ・カリビアン)
- YoHo カリブの海賊(パイレーツ・オブ・カリビアン)
- The Black Pearl(パイレーツ・オブ・カリビアン)
- Fog Bound(パイレーツ・オブ・カリビアン)
- Main Title(スター・ウォーズ)
- Darth Vader’s Theme(スター・ウォーズ)
- Throne Room & End Title(スター・ウォーズ)
- He’s a Pirate(パイレーツ・オブ・カリビアン)
幕間
- 【金管六重奏】スカルプチャー・イン・ブラス〜金管6重奏のために(作曲:片岡寛晶)
第Ⅲ部 ポップスステージ
- Get It On〜黒い炎〜(作曲:B.チェイス/編曲:郷間幹男)
- Official 髭男 dism メドレー(作曲:藤原聡/編曲:宮川成治)
- ノーダウト
- 宿命
- イエスタデイ
- Pretender
- il vento d’oro(作曲:菅野祐悟/編曲:郷間幹男)
- キセキ(作曲:GReeeeN/編曲:林直樹)
- ふるさと(作曲:youth case/編曲:郷間幹男)
アンコール
- ディープ・パープル・メドレー(編曲:佐橋俊彦)
第Ⅰ部 クラシックステージ
1曲目は、『夕映えの丘』。2026年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅰです。美しいメロディで、夕暮れの美しい情景が浮かぶ曲になっています。終盤のユーフォニアム・ソロが特徴的です。

1曲目が終わるとMCが登場。MCは、元RKBアナウンサーでフルート奏者の中西久美さんです。
2曲目は、『吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」』。海上自衛隊・佐世保音楽隊の委嘱作品。「ぐるりよざ」とは、長崎県の生月島に伝わる隠れキリシタンの聖歌が訛った言葉とされています。楽曲は第1楽章「祈り」、第2楽章「唄」、第3楽章「祭り」の3部構成ですが、ここでは第1楽章「祈り」と第3楽章「祭り」が演奏されました。第1楽章冒頭の美しい声楽が印象的です。
第Ⅰ部の演奏は以上の2曲。約24分のステージでした。
幕間
第Ⅰ部と第Ⅱ部の間の休憩に入っておよそ5分後、ステージ上でアンサンブル演奏が行われました。サクソフォン七重奏による『Driving Strrange Attractor』です。ロックのスタイルを含んで様々な展開を見せる楽曲です。
第Ⅱ部 オリジナル音楽劇
筑紫中央高校の定期演奏会といえば、第Ⅱ部の「オリジナル音楽劇」が恒例。クオリティの高い衣装でキャラクターを引き立たせて、楽しい劇を上演します。
今年は劇パートからスタート。2人の高校生が観る映画を、スマートフォンで選んでいます。ホリゾントにプロジェクタから映像が投影され、スマートフォンの画面が再現されています。2人が最初に選んだ映画は…。

ということで、1曲目は『The Medallion Calls』。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の劇中音楽です。曲の終盤で、物語の主人公・ジャック・スパロウが登場。ある宝を探しているようです。そこへ、ジャックを追って2人の男がやってきます。どうやらジャックと同じ宝を狙っている男たちのようです。
しばらくすると、ステージ下手から木管アンサンブルの音楽隊が登場。『YoHo カリブの海賊』を奏でながらやってきました。そこにジャックも紛れています。場面は酒場。先ほどジャックを追っていた男もやってきました。「この男を探している。知らないか?」と聞き回っています。客席まで降りて、探し回ります。音楽隊のメンバーにも「知らないか?」と尋ねますが、ジャックに唆された音楽隊メンバーは「知らなーい」と口を揃えます。男は諦めて去っていきました。ジャックは無事に追手から逃れることができました。
場面転換中のBGMは『Fog Bound』。場面転換が終わると同時に、ジャックが宝を見つけ出す場面に。宝箱の中身は役に立たない紙切ればかり…のように見えますが、本当の宝は楽譜のことだったのです。
ジャックはその楽譜を吹いてみることに。『Fog Bound』の一節を、ユーフォニアムのソロで奏でます。宝の楽譜を吹いてみたものの、何も起こりません。そこへ、追手の男がやってきます。ジャックはその場を離れます。男は宝箱の中身を漁ります。宝箱の中から“光る剣”を見つけ出すのですが、この“光る剣”は次の映画の伏線になっています。男は楽譜には目もくれず宝箱ごと持ち去ります。“本当の宝”である楽譜はジャックが手に入れるのでした。
ここで1本目の映画は終了。再び2人の高校生の場面に。次に観る映画を選びます。次に選んだ映画は…。

ということで、次に始まった映画は「スター・ウォーズ」。『Main Title』の演奏からスタートします。
最初の劇パートは、オビ=ワンがルークにフォースの道を説き、精神的な基盤を築く場面がコミカルに描かれています。
場面変わって、ダース・ベイダーに立ち向かおうとするルークがハン・ソロに協力を仰ぐシーンに。
さらに場面変わって、ホルンのソロ演奏『Darth Vader’s Theme』とともにダース・ベイダーが登場。ホルンは上手と下手の両サイドの花道で演奏しています。
そこへオビ=ワンがやって来て、オビ=ワンとダース・ベイダーの戦闘シーンに。オビ=ワンはダース・ベイダーにやられてしまいます。
暗転によって時間経過をあらわして、次はダース・ベイダーの元にルークとハン・ソロがやって来ます。ハン・ソロはストームトルーパーに狙われて、その場を離れます。ダース・ベイダーとルークの1対1で対峙することになり、戦闘シーンへ。激しい戦闘の末、ルークはダース・ベイダーに打ち勝ちます。
『Throne Room』の演奏でエンディング・シーンへと向かいます。
そして最後は『End Title』と『He’s a Pirate』をBGMにしたエンドロール。「スター・ウォーズ」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」に登場したキャスト陣がステージに再登場してカーテンコール。ホリゾントには映画のエンドロールと同じように、キャストやスタッフ、演奏者の名前が映し出されています。
以上、第Ⅱ部は約15分のステージでした。
幕間
第Ⅱ部と第Ⅲ部の休憩に入っておよそ10分後、ステージ上で再びアンサンブル演奏が行われました。今回は金管六重奏による『スカルプチャー・イン・ブラス〜金管6重奏のために』です。2025年12月14日に久留米シティプラザで行われた「第54回福岡アンサンブルコンテスト」で筑紫中央高校が演奏し、銀賞を受賞した曲です。
第Ⅲ部 ポップスステージ
第Ⅲ部の幕開けは、『Get It On〜黒い炎〜』。伝説的ブラスロックバンド、チェイスのヒット曲。日本では和田アキ子によるカバーが有名。TVCMでもよく使われる曲で、知名度も高いです。オリジナルの振り付けを取り入れたパフォーマンスで曲をさらに盛り上げます。
ここでMCが登場。MCを担当するのは、第Ⅰ部の引き続き、中西久美さん。今年の定期演奏会テーマ『煌奏』の紹介がありました。
2曲目は、『Official 髭男 dism メドレー』。髭男の大ヒット曲「ノーダウト」〜「宿命」〜「イエスタデイ」〜「Pretender」がメドレーになっています。ここでもオリジナルの振り付けを取り入れたパフォーマンスで盛り上げます。

続けて3曲目は、『il vento d’oro』。テレビアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第5部の処刑用BGMとしてお馴染みの曲です。サックスのソロがかっこよく、近年の定期演奏会ではさまざまな学校が演奏しています。この曲は、奏者全員サングラスを着用。クールなパフォーマンスで盛り上げます。
MCをはさんで4曲目は、GReeeeN(現・GRe4N BOYZ)の『キセキ』。TBS系ドラマ「ROOKIES」の主題歌。今年の高校3年生が生まれた年(2008年)に流行った曲とのことです。この曲では、観客はスマートフォンのライトをつけて、一緒に楽しむことができます。スマートフォンライトと演奏の幻想的な雰囲気は、ダイジェスト映像で配信中!ぜひご覧ください。

4曲目終了後に部長挨拶。MCの中西さんと指揮者の先生に花束が贈られました。
第Ⅲ部最後の曲は、『ふるさと』。2010年の「第61回NHK紅白歌合戦」内の企画「僕たちのふるさとニッポン」のために制作された嵐の楽曲です。ホリゾントには同曲の歌詞が表示され、曲の中盤で3年生メンバーがステージ前方に整列。3年生全員で同曲の合唱です。さらに歌いながら手話でも表現。この演出は、筑紫中央高校にとって新たな取り組みです。

感動的な雰囲気の中、アンコールへ。指揮者の先生による挨拶を経て、アンコールとして演奏したのは『ディープ・パープル・メドレー』。イギリスのロックバンド「ディープ・パープル」の代表曲がメドレーとなったもので、「Burn」〜「Highway Star」〜「Smoke on the water」の3曲で構成されています。とても盛り上がるメドレーで、会場の雰囲気も最高潮に達したところで、最後は客席に向かって金テープが飛び出すキャノン砲特効の演出で華やかにフィナーレを迎えました。

以上、第Ⅲ部からアンコールまで約36分のステージでした。
演奏会全体では約2時間6分のプログラムでした。
福岡県立筑紫中央高等学校吹奏楽部のみなさん、楽しい演奏会をありがとうございました。
(参考文献)
- 福岡県立筑紫中央高等学校「第46回定期演奏会」パンフレット
- 音楽之友社
- ウィンズスコア
パンフレット
定期演奏会のパンフレットは、演目の紹介はもちろんのこと、その学校の個性があふれています。
今回の福岡県立筑紫中央高等学校「第46回定期演奏会」のパンフレットの内容はこちら!

- A4サイズ
- 中綴じ12ページ
- フルカラー
| 表紙 | 演奏会ポスターデザイン |
| P.1 | ご挨拶(校長、同窓会長、部長) |
| P.2 | 指揮者紹介、MC紹介、係長(定演長)紹介、テーマ紹介 |
| P.3 | 1年間の活動の軌跡 |
| P.4 | 第Ⅰ部プログラム |
| P.5 | 第Ⅱ部プログラム |
| P.6 | 第Ⅲ部プログラム |
| P.7-P.10 | パート紹介 |
| 裏表紙 | MEMBERS |

