
2026年4月29日(水祝)に行われた西南学院中学校・高等学校「第28回定期演奏会」の様子をレポートします。

2025年の吹奏楽コンクールにおいて、福岡県大会・銀賞を果たした西南学院中学校。長い間、福岡地区大会・銀賞という成績が続いていましたが、昨年は地区大会金賞・代表の快挙。さらに福岡支部大会においても金賞を果たし、県大会へ進出しました。長年にわたり地区大会・銀賞に甘んじていない団体とは思えない大躍進を果たしました。
そんな西南学院中学校の定期演奏会は、系列の西南学院高等学校とともに、福岡市立西市民センター(福岡市)で開催。福岡市地下鉄空港線「姪浜」駅から徒歩5分、西区役所の隣に位置する施設です。

入場は無料ですが、整理券が必要でした。事前に整理券を持っていない場合でも会場で配布してくれていました。整理券をゲットできたら、14:30に開場、15:00に開演……の予定でしたが、開演時間が遅れる事態に。想定以上に観客が集まったようで、定刻になっても客席への入場が続いていたので、7分ほど遅れて開演しました。
プログラムは次のとおりです。
第Ⅰ部 シンフォニックステージ
- トリビュート・トゥ・カウント・ベイシー・オーケストラ(作曲:C.ベイシー/編曲:真島俊夫)
- ザ・ガーズ(作曲:星出尚志)
- 夕映えの丘(作曲:森山至貴)
- ル・シャン・ドゥ・ラムール・エ・ドゥ・ラ・プリエール(愛と祈りの歌)(作曲:松下倫士)
第Ⅱ部 ポップスステージ
- ディープ・パープル・メドレー
- 嵐メドレー
- A・RA・SHI
- We can make it!
- Beautiful days
- One Love
- a Day in Our Life
- きっと大丈夫
- 風の向こうへ
- Happiness
- サクラ咲ケ
- WISH
- Love so sweet
- アイドルメドレー
- 最上級にかわいいの!/超ときめき♡宣伝部
- かわいいだけじゃだめですか?/CUTIE STREET
- 青い珊瑚礁/松田聖子
- ヘビーローテーション/AKB48
- One more time, One more chance/山崎まさよし
- 宝島
第Ⅲ部 Stage Marching Show
- 第一景 始流〜River Dance
- 第二景 共流〜Moon River
- 第三景 穏流〜Like a Flow of a River
- 第四景 厄災〜Conflict
- 第五景 Bridge Over Troubled Water
第Ⅰ部 シンフォニックステージ
演奏会の幕開けは、『トリビュート・トゥ・カウント・ベイシー・オーケストラ』。C.ベイシーによって設立されたビッグバンド「カウント・ベイシー・オーケストラ」の代表曲4曲(「Jumpin’ at the Woodside」「The Wind Machine」「Ll’ Darlin」「April in Paris」)をメドレーにしたものです。カウント・ベイシー・オーケストラは、有名なジャズ演奏グループで、どの曲も聞き覚えがあります。真島俊夫による編曲は、YAMAHAの人気楽譜シリーズ「New Sounds in Brass」の第26集として出版されていました(現在は絶版)。
演奏は、全曲にわたり西南学院中学校と西南学院高等学校の合同。中学生のみの演奏や、高校生のみの演奏というステージは設けられていませんでした。第Ⅰ部の指揮は、主に西南学院中学校を指導している先生が務めていました。ステージのバトンには西南学院の校旗が吊り下げられており、堂々とした雰囲気を醸し出しています。
MCをはさんで2曲目は、『ザ・ガーズ』。2026年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅱです。吹奏楽連盟からの委嘱で星出尚志が作曲した、イギリス風のマーチです。人数が少ないバンドでも演奏しやすい曲になっています。
続いく3曲目は、『夕映えの丘』。2026年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅰです。美しいメロディで、夕暮れの美しい情景が浮かぶ曲になっています。終盤のユーフォニアム・ソロが特徴的です。
MCをはさんで、第Ⅰ部最後の曲は、『ル・シャン・ドゥ・ラムール・エ・ドゥ・ラ・プリエール(愛と祈りの歌)』。愛する人を想う気持ちや苦悩、葛藤といった様々な心の変化が表現されています。大阪府にある精華高等学校吹奏楽部の2018年委嘱作品です。
以上、第Ⅰ部は約27分のステージでした。
第Ⅱ部 ポップスステージ
第Ⅱ部の冒頭、定期演奏会実行委員長による挨拶。今回の定期演奏会テーマ「繋」の紹介などがありました。奏者のステージ衣装は、装いも新たに、ピンクTシャツ・ジーンズというスタイルに。譜面隠しもカラフルで、ステージが華やかになりました。いよいよポップスステージが始まります。
第Ⅱ部の1曲目は、『ディープ・パープル・メドレー』。イギリスのロックバンド「ディープ・パープル」の代表曲がメドレーとなったもので、「Burn」〜「Highway Star」〜「Smoke on the water」の3曲で構成されています。とても盛り上がるメドレーで、会場の雰囲気も明るくなります。
2名の生徒によるMCをはさんで2曲目は、『嵐メドレー』。オーボエやフルート、サックスなど各所にソロがあり、さまざまな楽器が活躍します。演奏曲は「A・RA・SHI」〜「We can make it!」〜「Beautiful days」〜「One Love」〜「a Day in Our Life」〜「きっと大丈夫」〜「風の向こうへ」〜「Happiness」〜「サクラ咲ケ」〜「WISH」〜「Love so sweet」の11曲。人気楽譜シリーズ「ジャパニーズ・グラフィティ」の“XIV”です。2026年5月31日をもって、グループとしての活動を終了した嵐の往年の名曲たちがメドレーになっています。
MCをはさんで3曲目は、『アイドルメドレー』。ダンスメンバーによるダンスや観客を煽るマイクパフォーマンスで会場を盛り上げました。演奏曲は、「最上級にかわいいの!」〜「かわいいだけじゃだめですか?」〜「青い珊瑚礁」〜「ヘビーローテーション」です。昭和から令和までの人気女性アイドルのヒット曲がメドレーになっています。ここでは、入場時に配られたペンライトを振って楽しむことができます。

「最上級にかわいいの!」は、超ときめき♡宣伝部の楽曲。TikTokで大バズリした曲です。
「かわいいだけじゃだめですか?」は、CUTIE STREETの楽曲。TikTOk総再生回数70億回超の人気曲です。
「青い珊瑚礁」は、昭和のトップアイドル・松田聖子の楽曲。2025年末のNHK紅白歌合戦でも披露され話題となりました。
「ヘビーローテーション」は、平成を代表するアイドル・AKB48の楽曲。譜面台をマイクスタンドに見立てて、ダンスメンバーが同曲の振り付けを踊ります。観客を煽るマイクパフォーマンスもありました。
4曲目に入る前のMCで、「桜の落ちるスピードはどれくらい?」という質問がなされます。その答えは次の曲、『One more time, One more chance』にあります。この曲は、新海誠監督によるアニメーション映画「秒速5センチメートル」の主題歌。この映画の中で、「桜の花びらが舞い落ちる速度」が「秒速5センチメートル」とされています。この曲では、テナーサックスやクラリネット、トロンボーンなどのソロがあり、さまざまな楽器が活躍します。
MCをはさんで、第Ⅱ部最後の曲は、『宝島』。インストゥルメンタルバンドT-SQUAREのヒット曲の吹奏楽アレンジ。吹奏楽をやる人なら誰もが知る大人気の楽曲です。
以上、第Ⅱ部は約29分のステージでした。
第Ⅲ部 Stage Marching Show
西南学院中学校・西南学院高校のそれぞれの部長が挨拶した後、第Ⅲ部が開演。第Ⅲ部はステージマーチングを披露します。
今回のマーチングテーマは、「湧き井でし水の交わり、繋がりゆく流れ〜RIVER〜」ということで、“川”がテーマになっています。第Ⅲ部では、各演目の前にMCによる“語り”が挿入されます。
第一景『始流〜River Dance』は、トランペットとトロンボーンのソリからスタート。美空ひばりの名曲「川の流れのように」がアレンジされた演目です。
続いて、ピッコロのソロから始まる第二景『共流〜Moon River』。第一景から一転して、ゆったりとした演目です。
第三景『穏流〜Like a Flow of a River』はカラーガードショー。「川の流れのように」のカバー曲に合わせて、フラッグやカラフルなビニール傘を使った演技を披露しました。
第四景『厄災〜Conflict』はパーカッションショー。途中からバンドやカラーガードも合流します。
そして、第五景『繋進〜Bridge Over Troubled Water』では、花道で指揮をしていたドラムメジャーもステージに合流して、最後は全員でフィニッシュです。
以上、第Ⅲ部は約27分のステージでした。
アンコールはなく、これですべてのプログラムが終了です。
演奏会全体では約2時間12分のプログラムでした。
西南学院中学校・西南学院高等学校吹奏楽部のみなさん、楽しい演奏会をありがとうございました。
(参考文献)
- 西南学院中学校・高等学校「第28回定期演奏会」パンフレット
- ヤマハ
- ブレーン
パンフレット
定期演奏会のパンフレットは、演目の紹介はもちろんのこと、その学校の個性があふれています。
今回の西南学院中学校・高等学校「第28回定期演奏会」のパンフレットの内容はこちら!

- A4サイズ
- 中綴じ16ページ
- フルカラー
| 表紙 | 演奏会ポスターデザイン(パンフレット用) |
| P.1 | 校長挨拶、部長挨拶 |
| P.2 | 顧問紹介 |
| P.3 | 第Ⅰ部プログラム、プログラムノート |
| P.4 | 第Ⅱ部プログラム |
| P.5 | 第Ⅲ部プログラム |
| P.7-P.8 | パート紹介 |
| P.9-P.10 | 高校三年生紹介 |
| P.11-P.13 | 中学三年生紹介 |
| P.14 | 定期演奏会テーマ紹介 |
| 裏表紙 | Member、実行委員 |

