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定演レポート
2026年3月30日(月)に行われた春日高等学校「第37回定期演奏会」の様子をレポートします。

春日高校は、2025年8月3日に福岡サンパレスホテル&ホール(福岡市)で行われた「第70回福岡吹奏楽コンクール」(主催:福岡吹奏楽連盟)で10大会連続となる金賞を受賞。福岡支部代表として臨んだ「第41回福岡県吹奏楽コンクール」(主催:福岡県吹奏楽連盟)においても金賞を受賞し、創部初の2年連続九州大会出場を果たしました。2025年8月24日に福岡サンパレスホテル&ホール(福岡市)で行われた「第70回九州吹奏楽コンクール」(主催:九州吹奏楽連盟)においても金賞を受賞しています。福岡の県立高校においては、トップクラスの成績を残している学校です。
春日高校の定期演奏会の会場はアクロス福岡シンフォニーホール(福岡市)。福岡市の中心部、天神の東側に位置し、西鉄天神大牟田線「福岡(天神)」駅から徒歩10分、福岡市地下鉄空港線「天神」駅から徒歩5分、福岡市地下鉄七隈線「天神南」駅から徒歩7分です。アクロス福岡の目の前には西鉄バスの「アクロス福岡・水鏡天満宮前」バス停があり、アクセス抜群です。

開場時刻は、開演1時間前にあたる17:00。開場時刻よりも早めにロビー部分に入場できる「ロビー開場」という手法が取り入れられており、お客さんは定刻までロビーで待機していました。定刻になると客席への入場が可能になります。
そして、定刻通りに18:00に開演。プログラムは次のとおりです。
第Ⅰ部 クラシックステージ
- マーチ・エイプリル・メイ(作曲:矢部政男)
- 夕映えの丘(作曲:森山至貴)
- 「天空の城ラピュタ」Highlights(作曲:久石譲/編曲:真島俊夫)
- 管弦楽組曲「第六の幸福をもたらす宿」より(作曲:M.アーノルド/編曲:天野正道)
第Ⅱ部 ポップスステージ
- Fantasmic!
- 自由への扉
- 誰にでも夢はある
- Make Her Mine-in Swing-(編曲:福田洋介、郷間幹男)
- 王国でダンス
- 春日J-Hits!
- 倍倍FIGHT!/CANDY TUNE
- とくべチュ、して/=LOVE
- ultra soul/B’z
- Another Day of Sun
- 輝く未来
- 自由への扉(リプライズ)
第Ⅲ部 メインステージ
- 【クラリネット五重奏】カレイドスコープ(作曲:R.T.ロレンツ)
- イーストコーストの風景(作曲:N.ヘス)
アンコール
- ダンシン・メガヒッツ(編曲:星出尚志)
第Ⅰ部 クラシックステージ
演奏会の幕開けは、『マーチ・エイプリル・メイ』から。1993年の吹奏楽コンクール課題曲Ⅳです。春らしい陽気なマーチ(行進曲)。タイトルは3月(March)・4月(April)・5月(May)をあらわしています。クラシックステージでは白照明のまま演奏することが多いですが、今年の春日高校は第Ⅰ部から照明演出が取り入れられています。曲の情景に合わせて、オレンジや青、黄色などの照明に変化していき、視覚的にも楽しめます。

春日高校らしい春のマーチでオープニングを飾ったところでMCが登場。MCは元NHK福岡放送局キャスターの栗原景子さんがつとめます。
2曲目は、2026年度の吹奏楽コンクール課題曲Ⅰの『夕映えの丘』。メロディが美しく、夕暮れの美しい情景が浮かぶ曲になっています。
2曲目終了後、MCから生徒インタビュー。登場したのは、定期演奏会を中心となって運営してきた実行委員の生徒。このブロックでは、実行委員長と企画局長の2名が登場しました。今年の定期演奏会スローガン「繋」や見どころの紹介などがありました。
3曲目は、『「天空の城ラピュタ」Highlights』。スタジオジブリの名作「天空の城ラピュタ」の劇中曲がメドレーとなっています。演奏曲は、「空から降ってきた少女」「スラッグ渓谷の朝(ハトと少年)」「タイガーモス号にて」「君をのせて」。音楽とともにラピュタの名シーンが蘇ります。真島俊夫編曲でロケットミュージックから出版されているこの曲は、「吹奏楽ゴールドポップ」シリーズの一つです。
3曲目終了後、再び生徒インタビュー。続いて登場したのは、定期演奏会副実行委員長の2人。ポスターとパンフレットの制作に携わった2人で、制作にかかる思いなどが話されました。
第Ⅰ部最後の曲は、『管弦楽組曲「第六の幸福をもたらす宿」より』。M.アーノルドが音楽を担当した映画「六番目の幸福」の管弦楽版「第六の幸福をもたらす宿」(C.パルマー編曲)を元に、天野正道によって吹奏楽版にアレンジされた作品です。春日高校は、2025年11月24日にイイヅカコスモスコモンで行われた「第40回福岡県高等学校総合文化祭吹奏楽部門福岡県大会」においてこの曲を演奏し、優秀賞を受賞しました。
以上、第Ⅰ部は約43分のステージでした。
第Ⅱ部 ポップスステージ
第Ⅱ部のオープニングは、ディズニーパークのエンターテインメントショー「ファンタズミック!」のテーマ曲「Fantasmic!」。パンフレットには「ディズニーランド50周年セレブレーション」と記載してありますので、その冒頭部分にあたります。
春日高校の定期演奏会といえば、ユーモアあふれる劇が定番となています。今回の劇のテーマは「塔の上のラプンツェル」です。1曲目終了後に物語の主人公・ラプンツェルが登場。塔の外に出てみたいという心情を吐露します。
物語の世界観を作り出すように2曲目へ。NSB第39集『塔の上のラプンツェル・メドレー』(星出尚志編曲)より、「自由への扉」です。
2曲目が終わると、カメレオンのパスカルが登場。ラプンツェルの唯一の友だちです。映画本編ではパスカルは喋りませんが、この劇においては登場人物の関係性や場面説明をしたりと重要なポジションを担っています。ラプンツェルの母・ゴーテルも登場し、ラプンツェルとゴーテルの親子関係が描かれます。さらに、お尋ね者の大泥棒・ユージーンも登場し、メインキャストが揃いました。
塔の外に出たいと願うラプンツェルの心情を描くように演奏された3曲目は、「誰にでも夢はある」です。
ユージーンに連れ出されて外の世界を初めて体験するラプンツェル。ラプンツェルの長い髪を表現するために、長い髪のカツラにさらにエクステを付けているのですが、そのエクステが取れるアクシデントが発生(という演出)。2016年に流行した「ブルゾンちえみ with B」のネタのパロディにのせてラプンツェルの髪の長さが説明されます(BGMはオースティン・マホーンの「Dirty Work」)。ディズニーの公式プロフィールでは、ラプンツェルの髪の長さは約21メートルですが、ブルゾンちえみのネタになぞらえて、“35キロ”となっています。
4曲目は、『Make Her Mine -in Swing-』。イギリスのバンド、ヒップスター・イメージが1964年にリリースした楽曲。福田洋介アレンジは、映画「スウィング・ガールズ」のなかで演奏されたことで有名です。さらに郷間幹男によるアレンジが加わったことで、ノリの良いポップス曲となり、多くの演奏会で演奏されています。
塔の外に逃げ出したラプンツェルを探す、ゴーテル。なかなか見つからないので、ハンターを放出することに。ここで、フジテレビの人気番組「逃走中」に登場するハンターが登場。ハンターに扮しているのは吹奏楽部副顧問の先生です。ハンターに追われることになったラプンツェル・ユージーン・パスカルの3人。『ピンク・パンサーのテーマ』をBGMに、ハンターが3人を探す場面が描かれます。危機一髪、ハンターから逃れた3人は、「今から村のステージでライブする」という2人の村人に出会うことになります。
そこで演奏された5曲目は、『王国でダンス』。この曲をBGMにして、ゴーテルがラプンツェルを捜す様子が演じられています。何人かの村人とすれ違いましたが、ラプンツェルを見つける手がかりが得られない様子。最後に出会った村人は、先程ラプンツェルをライブに招待した2人。ゴーテルもライブ会場に向かうことに。
ということで、“村のステージで行われるライブ”という設定で演奏されたのが、ポップス曲がメドレーとなった『春日J-Hits!』。冒頭は、観客を煽るマイクパフォーマンスで会場を盛り上げて、曲へ突入します。観客は、入場時に無料で配られたペンライトを振って一緒に楽しむことができます。演奏されたのは、「倍倍FIGHT!」「とくべチュ、して」「ultra soul」「Another Day of Sun」の4曲。

「倍倍FIGHT!」は、2025年に大ヒットしたCANDY TUNEの楽曲。「第67回輝く!日本レコード大賞」で優秀楽曲賞を受賞しています。6人のダンスメンバーによるダンスで盛り上げます。
「とくべチュ、して」は、2025年に大ヒットした=LOVEの楽曲。=LOVEは、元HKT48の指原莉乃がプロデュースする10人組アイドルグループ。同曲を作詞した指原莉乃は、「第67回輝く!日本レコード大賞」で作詞賞を受賞しています。この曲も、6人のダンスメンバーがダンスで盛り上げます。
「ultra soul」は、B’zが2001年にリリースした楽曲。「世界水泳福岡2021」の大会公式テーマソングです。この曲は、サビ部分から6人のダンスメンバーが登場し、ダンスで盛り上げました。

「Another Day of Sun」は、ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」のオープニング曲です。
劇に戻って、ラプンツェルとゴーテルの仲直りシーン。物語がエンディングに向かうところで、会場内にランタンが灯ります。ランタンは、映画「塔の上のラプンツェル」のクライマックスシーンで登場し、この作品の重要な要素となっています。ここでは、ステージ上に置かれたランタンや、客席から吊り下げられたランタンの中に仕込まれた小型LEDライトが光る仕組み。今年の春日高校の渾身の演出です。その美しさに、客席からは拍手が。
美しい風景のなか演奏したのは、『輝く未来』。暗闇の中で光り輝くのはランタンと、観客のペンライト、そしてソリストに当てられたスポットライトのみ。幻想的な雰囲気の中でテナーサックスのソロが鳴り響きます。この様子は春日高校「第37回定期演奏会」ダイジェストで配信中。ぜひチェックしてください!

そして照明が切り替わり、第Ⅱ部のエンディング『自由への扉(リプライズ)』へ。一転して明るい雰囲気となり、完結へと導きます。曲終わりでメインキャスト4人のカーテンコールもあり、盛大な拍手に包まれながら、第Ⅱ部の幕を閉じました。
以上、第Ⅱ部は約24分のステージでした。
第Ⅲ部 メインステージ
第Ⅲ部が始まる前に部長挨拶。定期演奏会開催の感謝の意が述べられるとともに、コンクールに向けた決意表明がなされました。
第Ⅲ部の1曲目は、『カレイドスコープ』。クラリネット五重奏のアンサンブル演奏です。ドイツの作曲家・R.T.ロレンツによる作品で、アンサンブルコンテストでも人気の高い曲です。春日高校のクラリネットメンバーは、2026年2月8日に沖縄コンベンションセンター(沖縄県)で行われた「第51回九州アンサンブルコンテスト」に福岡県代表として出場し、銀賞を受賞しました。
演奏終了後に、クラリネットの5人にインタビュー。アンサンブルコンテスト挑戦への裏話などが語られました。なお、MCは第Ⅰ部に引き続き、栗原さんです。
そして、この演奏会のメインとなる曲は、『イーストコーストの風景』。作曲者のN.ヘスが、アメリカ東海岸の小さな地域を訪れた際の印象に基づいて作られています。第1楽章「シェルター・アイランド」、第2楽章「キャッツキル山地」、第3楽章「ニューヨーク(マンハッタン)」で構成されていますが、今回は全楽章を演奏。演奏時間約17分に及ぶ渾身の演奏です。
会場は万雷の拍手に包まれ、盛り上がりが最高潮に達したところで、顧問挨拶・アンコールへと展開していきます。
アンコールは、春日高校吹奏楽部の定番『ダンシン・メガヒッツ』。「サンシャインデイ」〜「タブサンピング」〜「サンバ・デ・ジャネイロ」〜「シャラララ」のメドレーとなっています。春日高校吹奏楽部が代々受け継いできたオリジナルのパフォーマンスで最後まで盛り上げます。フィナーレは客席に向かって金テープが飛び出すキャノン砲特効の演出で華やかに締めくくりました。

以上、第Ⅲ部からアンコールまで約48分のステージ。
演奏会全体では約2時間30分のプログラムでした。
福岡県立春日高等学校吹奏楽部のみなさん、楽しい演奏会をありがとうございました。
(参考文献)
- 福岡県立春日高等学校「第37回定期演奏会」パンフレット
- 福岡吹奏楽連盟
- 福岡県吹奏楽連盟
- 九州吹奏楽連盟
- ロケットミュージック
- ウィンズスコア
- ブレーン
パンフレット
定期演奏会のパンフレットは、演目の紹介はもちろんのこと、その学校の個性があふれています。
今回の福岡県立春日高等学校「第37回定期演奏会」のパンフレットの内容はこちら!

- A4サイズ
- 中綴じ24ページ
- フルカラー
| 表紙 | 演奏会ポスターデザイン(パンフレット用) |
| P.1 | 校長挨拶、代表顧問挨拶、部長挨拶 |
| P.2 | 顧問紹介、MC紹介 |
| P.3 | 第Ⅰ部プログラム、プログラムノート |
| P.4 | 第Ⅱ部プログラム、キャスト紹介 |
| P.5 | 第Ⅲ部プログラム、プログラムノート |
| P.6 | ステージ配置図(部員紹介) |
| P.7 | 第37回定期演奏会テーマ紹介、実行委員長・副実行委員長紹介 |
| P.8 | 部署長インタビュー |
| P.9-P.13 | パート紹介 |
| P.14 | 春日ブラス○○ランキング |
| P.15 | 春日高校吹奏楽部1年間の軌跡 |
| P.16 | 出演者名簿 |
| P.17-P.22 | 広告、協賛者一覧 |
| 裏表紙 | 第37回定期演奏会実行委員名簿、次回定演予告 |

