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定演レポート
2026年2月7日(土)に行われた大牟田高等学校「第34回定期演奏会」の様子をレポートします。

大牟田高校は大牟田市にある私立高校。創立100年以上の歴史ある学校で、普通科のほか工業科・総合学科・調理科を有する総合高校です。大牟田高校吹奏楽部はマーチングの強豪として知られ、「マーチングバンド全国大会」には12年連続出場。2025年12月7日に行われた「第53回マーチングバンド全国大会」では8年ぶり8回目となる金賞を受賞しました。
そんな大牟田高校の定期演奏会の会場は大牟田文化会館(大牟田市)。西鉄天神大牟田線・JR鹿児島本線「大牟田」駅から徒歩10分です。

開場時間は13:30の予定でしたが、大ホール前に長蛇の列ができていたので、15分ほど早く開場しました。
開演までの時間、ステージ両側の花道を使って、アンサンブル演奏が披露されました。最初に下手花道に登場したのは、フルート四重奏。『「魔女の宅急便」メドレー』を披露しました。続いて上手花道に登場したのは、サクソフォン四重奏(S.Sax、A.Sax、T.Sax、B.Sax)。ディズニーの名曲『小さな世界』を演奏しました。次に下手花道に登場したのは、金管五重奏(Tp、Euph、Hr、Tb、Tub)。『「千と千尋の神隠し」メドレー』と『聖者の行進』を演奏しました。次に上手花道に登場したのは、木管五重奏(Fl、Ob、A.Sax、B.Cl、S.Sax)。『情熱大陸』を演奏しました。約16分間にわたるアンサンブル演奏のステージでした。
アンサンブルの演奏が終わると、14:00に開演です。プログラムは次のとおりです。
第Ⅰ部 クラシックステージ
- ラッキードラゴン〜第五福竜丸の記憶〜(作曲:福島弘和)
- 秘儀Ⅳ〈行進〉(作曲:西村朗)
- DA-I-JA〜愛の章〜(作曲:近藤礼隆)
第Ⅱ部 ポップスステージ
- レトロ−オルタナティヴ・ヴァージョン(作曲:天野正道)
- Sing, Sing, Sing(作曲:L.プリマ)
- ひまわりの約束・糸〜3年生のための〜
- 大高アニメメドレー2026
- サザエさんア・ラ・カルト(サザエさん)
- ルパン三世のテーマ(ルパン三世)
- ムーンライト伝説(美少女戦士セーラームーン)
- 勇気100%(忍たま乱太郎)
- オラはにんきもの(クレヨンしんちゃん)
- サザエさんア・ラ・カルト(サザエさん)
- 帰ってきた!歌謡ショー!
- パラダイス銀河/光GENJI
- U.S.A./DA PUMP
- ヘビーローテーション/AKB48
- 青い珊瑚礁/松田聖子
- オトナブルー/新しい学校のリーダーズ
- 学園天国/フィンガー5
第Ⅲ部 マーチングステージ
- 【オープニング】拍手喝采、EL TIGRE
- 【パーカッション】テーマ:Gravity
- 【カラーガード】テーマ:三文小説
- 【エンディング】テーマ:「蜘蛛の糸」
- 【合唱】変わらないもの(作詞・作曲:山崎朋子)
アンコール
- ダンシン・メガヒッツ(編曲:星出尚志)
第Ⅰ部 クラシックステージ
はじめに、司会進行をつとめる生徒が登場。第Ⅰ部の司会進行は、ホルンパートの3年生の部長がつとめます。
今回の第Ⅰ部では、現在の3年生が、3年間の吹奏楽コンクールで取り組んできた曲で構成されています。
第Ⅰ部の1曲目は、『ラッキードラゴン〜第五福竜丸〜』。マーシャル諸島沖のビキニ環礁で起きた水爆実験で被曝してしまったマグロ漁船・第五福竜丸を題材にした「ここが家だ」(ベン・シャーン作)という絵本をきっかけにして生まれた曲です。2023年の吹奏楽コンクールで、大牟田高校が自由曲として演奏し、支部大会で金賞を受賞しています。

MCをはさんで2曲目は、『秘儀Ⅳ〈行進〉』。西村朗作曲の「秘儀」シリーズです。ひたひたと始まり、次第に速度をあげて高まって、最後は虚空に炸裂消滅する幻想のマーチ。2024年の吹奏楽コンクールで、大牟田高校が自由曲として演奏し、支部大会で金賞・県大会で金賞を受賞しています。2024年に大牟田高校の指揮者の先生が新しくなって最初に取り組んだ曲です。
MCをはさんで3曲目は、『DA-I-JA〜愛の章〜』。大牟田高校の地元・大牟田市にゆかりのある「大蛇」をモチーフにした作品です。和の雰囲気もありながら、西洋の旋律も取り入れられているのが特徴。近藤礼隆作曲による、大牟田高校吹奏楽部の委嘱作品です。2025年の吹奏楽コンクールで、大牟田高校が自由曲として演奏し、支部大会で金賞・県大会で銀賞を受賞しています。
「DA-I-JA〜愛の章〜」のフル音源演奏動画(2025年7月収録)は、当サイトの運営元YouTubeチャンネルで配信しています。こちらもぜひご覧ください!
以上、第Ⅰ部は約32分のステージでした。
第Ⅱ部 ポップスステージ
第Ⅱ部の1曲目は、『レトロ−オルタナティブ・ヴァージョン』。2023年度全日本吹奏楽コンクール課題曲Ⅲの「レトロ」に、さらに多彩なアレンジを加えたコンサート向けのロングヴァージョンです。1970年代後半からバブル崩壊期頃までのテイストで書かれた、少し時代を感じるポップス調の曲です。

ここでMCが登場。第Ⅱ部も生徒がMC。第Ⅱ部の司会進行は、フルートパートの3年生と、ユーフォニアムパートの3年生の副部長コンビがつとめます。
2曲目は、スウィング・ジャズの名曲『Sing, Sing, Sing』。ジャズ歌手でトランペット奏者のL.プリマによる楽曲の吹奏楽アレンジです。多くのコンサートで演奏される、とても盛り上がる曲です。ここでは、カラーガード隊によるキレのあるダンスも披露されました。

ここでMCが交代。登場したMCは、バスクラリネットの3年生と、オーボエの3年生がつとめます。
秦基博の『ひまわりの約束』と、中島みゆきの『糸』のメドレー。「ひまわりの約束」は、2014年公開の映画「STAND BY ME ドラえもん」の主題歌です。「
糸」は卒業ソングとしても歌われることの多い、世代を超えた名曲。副題に「〜3年生のための〜」とあるとおり、3年生によるソロパートがあり、それぞれが活躍する場面を見ることができます。
ここで、奏者衣装の紹介。第Ⅱ部では、パートごとにさまざまなアニメや映画、ゲームのキャラクターの衣装を身につけています。指揮者の先生が、各パートの衣装を紹介してくれました。
まずは金管楽器から。トランペットパートは、「ハリー・ポッター」。ホグワーツ魔法魔術学校の制服に身をまとっています。ホルンパートは、「アナと雪の女王」。アナやエルサ、オラフに扮しています。トロンボーンパートは、「スーパーマリオブラザーズ」。マリオ、ルイージ、ヨッシー、クッパ、ワルイージがいました。ユーフォニアムパートは「Dr.スランプ」。アラレちゃんになりきっています。チューバパートは「白雪姫」。そして、パーカッションパートとエレキベースは、「スタジオジブリ」のキャラクターたち。「ハウルの動きしろ」のハウルとソフィー、マルクル、「風の谷のナウシカ」のナウシカ、「天空の城ラピュタ」のパズーとシータ、ムスカ、「魔女の宅急便」のキキ、「千と千尋の神隠し」の千とハク、「借りぐらしのアリエッティ」のアリエッティ、「紅の豚」のポルコ・ロッソが登場していました。
続いてはカラーガードパート。衣装のテーマは「塔の上のラプンツェル」。ラプンツェルをイメージしたような黄色いフラッグの演技で衣装を紹介してくれました。
次に木管楽器の衣装。フルートパートは「シンデレラ」。クラリネットパートは「ズートピア」。サックスパートは青い「スティッチ」とピンクの「エンジェル」。スティッチのものまねも似ていて、会場の笑いを誘っていました。
ここでMCが交代。次に司会進行を担うのは、1部でも司会をつとめていたホルンパートの3年生と、トランペットパートの3年生です。
続いての演奏は、昨年の定期演奏会でも好評を博した『大高アニメメドレー2026』。さまざまなアニメキャラクターが登場し、お馴染みのテーマ曲を演奏します。
「磯野家のテーマ」をBGMにして最初に登場したのは、「サザエさん」。ステージ上でカツオくんとの姉弟喧嘩が始まります。
ステージが暗転すると、次に登場したのは「ルパン三世」。「ルパン三世のテーマ」をBGMに、ルパン、次元、五エ門のアクションシーンが再現されます。
無事に大きな宝石を盗んでいったルパンたちのあとに登場したのは、5人のセーラー戦士たち。「美少女戦士セーラームーン」の主題歌「ムーンライト伝説」に合わせて、しなやかなダンスを披露します。

続いては登場したのは、「忍たま乱太郎」に登場する忍術学園の生徒たち。「勇気100%」を歌いながら、3人のカラーガード隊がライフルを使った演技を披露します。なお、演技を披露している3人のうちの1人は、カラーガード指導の先生です。

そして、次に登場したのは、「クレヨンしんちゃん」に登場する、ふたば幼稚園の園児たち。しんのすけ、風間くん、ネネちゃん、マサオくん、ボーちゃんの5人が、「オラはにんきもの」をBGMにして、かわいいダンスを披露するとともに、大縄跳びに挑戦します。
最後に、これまで登場したキャラクターたちを引き連れて、サザエさんが再び登場。サザエさんのエンディングでもお馴染みの「じゃんけん」で締めくくります。なお、ここでサザエさんが出したのは「チョキ」でした。
大盛りあがりのアニメメドレーのあとも、第Ⅱ部のプログラムはまだまだ続きます。ここでMCが交代。第Ⅱ部最後の司会を担うのは、トロンボーンパートの3年生の2人です。
続いての企画は、「帰ってきた!歌謡ショー!」。新旧の名曲の歌唱パフォーマンスで盛り上がります。最初に登場したのは、吹奏楽部から生まれたアイドルグループ「ドキドキボーイズ」の皆さん。男子部員7人によるグループです。彼らが披露するのは、光GENJIの「パラダイス銀河」。歌とダンスで盛り上がります。続いて、さらに3人の男子部員が加わったドキドキボーイズが歌ったのは、DA PUMPの「U.S.A.」。客席に降りて駆け回ったりと、アイドルさながらのパフォーマンスも。同曲でお馴染みの“ダサかっこいい”Shootダンスも健在です。2曲を披露して盛り上がったところで、ドキドキボーイズによる「ドキドキパフォーマンス」を披露。10人同時にけん玉を成功させるというもの。ドラムロールの煽りで、いざけん玉にチャレンジ。しかし、1回目は失敗。客席からは「もう1回!もう1回!」のコールが。2回目も挑戦しますが、これも失敗。そして、3回目。いっけん成功しているように見えても、誰かが失敗しています。客席からは「ラスト!ラスト!」のコール。ラストチャレンジは………残念ながら失敗していました。
次に登場したのは、AKB48。7人の女子部員が「ヘビーローテーション」の歌とダンスで盛り上げます。なお、さきほどのドキドキボーイズの10人のステージの花道から合いの手を入れていました。

続いては、松田聖子の「青い珊瑚礁」のソロ歌唱です。4人のバックダンサーとともに盛り上がります。
続いては、新しい学校のリーダーズの「オトナブルー」。4人の女子部員が本家と同じく、セーラー服と赤い腕章をつけて、歌と「首振りダンス」を披露します。
そして、新しい学校のリーダーズの4人が次の曲を歌います。曲は、フィンガー5の「学園天国」。「Are you ready?」「Hey, hey, hey, hey, hey」といった客席とのコール&レスポンスで盛り上がりは最高潮に。曲の終盤では、これまでに登場したドキドキボーイズやAKB48、松田聖子もステージに再登場して、華やかに締めくくりました。

以上、大いに盛り上がった第Ⅱ部は約54分のステージでした。
第Ⅲ部 マーチングステージ
第Ⅲ部のオープニングは、カラーガードによる『拍手喝采』から。湯木慧による楽曲「拍手喝采」をBGMにして、ライフルやフラッグを使った演技を披露します。2025年6月22日に佐賀県・唐津市文化体育館で行われた「第27回全九州カラーガード・パーカッションコンテスト」において、金賞と審査員特別賞を受賞した演目です。
第Ⅲ部では、演目の合間にプロジェクターによる映像が流れます。ホリゾントに映し出された映像で、生徒による曲紹介が行われます。
続いては、マーチング『EL TIGRE』の演技。スペイン語で“寅”を意味する同曲。活発でエネルギッシュなリズムやメロディーが特徴的です。バンドとカラーガードの一糸乱れぬ動きと、バッテリーパーカッションやピットの迫力ある演奏が惹きつけます。なお、ピット(鍵盤などの固定された打楽器)はステージの花道に配置されています。

次は、パーカッションショー『Gravity』。“Gravity”こと“重力”が音と響きで表現されています。シンセサイザーを取り入れた宇宙的な音楽と、重力に逆らうような演技も見ものでした。その一部はぜひ、ダイジェスト動画でご確認ください!

続いては、カラーガードショー『三文小説』。King Gnuの「三文小説」に合わせて、カラーガードパートの12名が演技を披露します。小説を読んでいくような世界観が表現されています。
ここで、ドラムメジャーの生徒が登場。次の演目の紹介が行われました。さらに、副顧問でもあるカラーガード指導の先生も登場し、今年度のマーチング活動に関して挨拶が述べられ、次の演目のさらに深い解説が行われました。そして、いきものがかりの「心の花を咲かせよう」をBGMにして、1年間のマーチング活動を振り返るスライドショーの上映。
客席からの「大高ファイヤー!」のコールを得て披露されるエンディングは、『蜘蛛の糸』。芥川龍之介の「蜘蛛の糸」をモチーフに、カンダタへの因果応報や慈悲や責任などが表現されています。12年連続出場となる「第53回マーチングバンド全国大会」において、8年ぶり8回目の金賞を受賞した演目です。こちらも、ダイジェスト動画でその迫力の演技の一部をご覧ください!

圧巻の演技を披露し、万雷の拍手が会場を包みます。
そして、ホリゾントには平井大の「For The Future」をBGMにして、さまざまなイベントなどの写真で1年間の活動を振り返るスライドショーの上映。
スライドショーの上映が終わると、指揮者の先生の挨拶。先生も感極まって涙ぐんでいました。
演奏会最後の演目は合唱『変わらないもの』。友人、先生、家族など大切な人との出会いや別れ、そして未来へ向かう気持ちが込められています。吹奏楽器の演奏はなく、ピアノの伴奏による合唱です。そして、同曲の伴奏をBGMにして、この演奏会をもって卒部となる3年生の紹介。3年生がステージ前方に並び、指揮者の先生による呼名が行われました。最後は全員で手を繋いで、涙を流しながら歌い切りました。
感動のムードのなか、部長の挨拶。各方面で協力いただいた方々への感謝が述べられました。また、後輩や同級生にメッセージが贈られました。
最後に、アンコールとして演奏されたのは『ダンシン・メガヒッツ』。「サンシャインデイ」〜「タブサンピング」〜「サンバ・デ・ジャネイロ」〜「シャラララ」のメドレーになっています。しっとりとした雰囲気から一転して、ノリノリのパフォーマンスで演奏会を締めくくりました。

以上、第Ⅲ部からアンコールまで約66分のステージ。
演奏会全体では約3時間のプログラムでした。
大牟田高等学校吹奏楽部のみなさん、楽しい演奏会をありがとうございました。
(参考文献)
- 大牟田高等学校「第34回定期演奏会」パンフレット
- 大牟田高等学校
- ブレーン
- 東京ハッスルコピー
- ロケットミュージック
- 福岡吹奏楽連盟
- 福岡県吹奏楽連盟
- 日本マーチングバンド協会
パンフレット
定期演奏会のパンフレットは、演目の紹介はもちろんのこと、その学校の個性があふれています。
今回の大牟田高等学校「第34回定期演奏会」のパンフレットの内容はこちら!

- A4サイズ
- 無線綴じ16ページ
- フルカラー
| 表紙 | 演奏会ポスターデザイン(パンフレット用) |
| 表紙ウラ | 白紙 |
| P.1 | プログラム |
| P.2 | 顧問紹介 |
| P.3 | Ⅰ部(Classic)曲目紹介 |
| P.4 | Ⅱ部(Show Time)曲目紹介 |
| P.5 | Ⅲ部(Marching)曲目紹介 |
| P.6-P.9 | 3年生紹介(演奏会の見どころ、後輩&保護者へのメッセージ) |
| P.10 | Stage Member |
| P.11 | 令和7年度大会記録 |
| P.12 | 大牟田高校吹奏楽部の紹介 |
| 裏表紙ウラ | 白紙 |
| 裏表紙 | 校章、学校情報 |

