【定演レポート】東海大福岡高校「第51回定期演奏会」

定演レポート

2025年9月15日(月祝)に行われた東海大学付属福岡高等学校「第51回定期演奏会」の様子をレポートします。

東海大福岡高校吹奏楽部の横断幕

東海大福岡高校の定期演奏会は2公演。今年は9月5日になみきスクエア(福岡市)、9月15日にユメニティのおがた(直方市)で行われました。今回レポートするのは、9月15日に行われた直方公演です。会場となるユメニティのおがたは、JR福北ゆたか線直方駅のすぐそばにあります。平成筑豊鉄道伊田線直方駅からも徒歩約4分です。

ユメニティのおがた
ユメニティのおがた

1階ロビーでは東海大福岡高校吹奏楽部のグッズ販売や後援会の入会案内が行われていました。チケットのもぎりは上手側の階段下。開場時刻前にチケットがもぎられ2階へ進むと、開場時間までホワイエで並んで待つことになります。2階ホワイエでは、コンクールの賞状やトロフィー、東海ブラスの写真やメッセージなどが飾られていました。

展示トロフィー
2階ホワイエに展示された賞状とトロフィー

定刻通り14:30に開場し、客席への入場が可能となりました。開場から10分後の14:40頃、ステージ上でアンサンブルの演奏が行われました。まずはクラリネット六重奏による『となりのトトロ』のメドレー。次に、サクソフォン六重奏による『ウィーアー!』(テレビアニメ「ONE PIECE」テーマ曲)。アンサンブルの演奏が終わったあと、15:00にいよいよ開演です!

プログラムは次のとおりです。

第1部

  1. アルヴァマー序曲(作曲:J.バーンズ)
  2. マーチ「メモリーズ・リフレイン」(作曲:伊藤士恩)
  3. シンフォニエッタ第4番「憶いの刻」(作曲:福島弘和)
  4. 歌劇「アンドレア・シェニエ」より(作曲:U.ジョルダーノ/編曲:宍倉晃)

第2部

  1. ディズニー・アット・ザ・ムービー(編曲:J.ヒギンズ)
  2. パイレーツ・オブ・カリビアン(作曲:K.バルデト)
  3. シロフォン・オブ The☆マジック!(作曲:片岡寛晶)
  4. 企画ステージ〜魔法の絨毯じゅうたんで世界旅行〜
    • アラジンメドレー
    • 運動会コレクション〜吹奏楽の為の〜(編曲:辻峰拓)
    • Sing, Sing, Sing(作曲:L.プリマ)
    • Dynamite/BTS
    • Gee/少女時代
    • 川の流れのように/美空ひばり
    • 会いたかった/AKB48
    • 小さな世界(作曲:シャーマン兄弟)
  5. 合唱「心の瞳」(作詞:荒木とよひさ/作曲:三木たかし)
  6. 愛をこめて花束を(作曲:多保孝一)
  7. ぼよよん行進曲(作曲:中西圭三)

アンコール

  1. Time To Say Goodbye(作曲:F.サルトーリ)
  2. Make Her Mine(作曲:E.エース)
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第1部

オープニングを飾る1曲目は、『アルヴァマー序曲』。多くのコンサートで演奏され、コンクールの自由曲としても選ばれる、吹奏楽の超定番曲です。タイトルの「アルヴァマー」は、作曲者J.バーンズが住むカンザス州ローレンスにあるゴルフコースの名前からきています。

1曲目が終わるとMCが登場。フリーMCの浅山さとみさんが進行を務めます。演奏会テーマ「エール」の紹介があり、校長先生の挨拶へ。

2曲目は、2025年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅲの『マーチ「メモリーズ・リフレイン」』。ゲーム音楽やポピュラー音楽の要素も取り入れらた、課題曲マーチです。同じフレーズがリフレイン(繰り返し現れる)していくのが印象的です。

続く3曲目は、東海大福岡高校が2025年度吹奏楽コンクールの自由曲として演奏した『シンフォニエッタ第4番「憶いの刻」』。東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部の委嘱により2020年3月に作曲された作品です。

東海大福岡高校は、2023年に『シンフォニエッタ第3番「響きの森」』、2024年に『シンフォニエッタ第5番「火焔の鳥」』を自由曲として選んでおり、今回で福島弘和の「シンフォニエッタ」シリーズは3回目。第70回福岡吹奏楽コンクールで金賞、第41回福岡県吹奏楽コンクールでは銀賞でした。惜しくも4年連続の九州大会出場は叶いませんでしたが、今回はコンクールよりもさらに磨きのかかった演奏を披露してくれました。

4曲目は『歌劇「アンドレア・シェニエ」より』。イタリアの作曲家ウンベルト・ジョルダーノの代表作である「アンドレア・シェニエ」は、1895年頃に作られた全4幕の歌劇です。今回演奏されたのは、劇的かつ華麗で美しい場面が抜粋された宍倉晃による編曲。定期演奏会直方公演の2日前に行われた、令和7年度第40回福岡県高等学校総合文化祭福岡地区音楽会でも同校が演奏しました。東海大福岡高校として数年ぶりに出場した高文祭福岡地区音楽会。見事に県大会へ推薦されています。第40回福岡県高等学校総合文化祭吹奏楽部門は11月24日にイイヅカコスモスコモンで行われます。

以上、第1部は約35分のステージでした。

第1部と第2部の間の休憩中に、東海大福岡高校吹奏楽部のパートや活動を紹介する約10分間の動画が流れました。プロジェクターを使って、ステージのホリゾントに投影されていました。

第2部

第2部は部員の衣装もガラリと変わり、青いTシャツに黒のパンツスタイル。

第2部の1曲目は『ディズニー・アット・ザ・ムービー』。「美女と野獣」、「ライオン・キング」、「アラジン」、「リトル・マーメイド」、「ピーター・パン」、「シンデレラ」、「南部の唄」といったディズニーの名作から14曲がメドレーとなっています。この曲に合わせて、部員たちはディズニーキャラクターのカチューシャを着用していました。

1曲目の演奏後にMCが登場。MCは第1部に引き続き、浅山さとみさん。ここで、東海大福岡高校吹奏楽部のオリジナルグッズの紹介がありました。このグッズはロビーにて販売されており、売上は同校吹奏楽部の活動資金となります。東海大福岡高校といえば、指揮者の先生が大好きだというパンダがトレードマーク。パンダの“Tくん”の紹介もありました。

2曲目は「パイレーツ・オブ・カリビアン」。ジョニー・デップ主演の大ヒット映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の人気楽曲が吹奏楽アレンジとなったものです。プログラムにはK.バデルト作曲の「PIRATES OF THE CARIBBEAN」の記載だけでしたが、実際に演奏されたのは、J.ワッソン編曲の『交響組曲「パイレーツ・オブ・カリビアン・呪われた海賊たち」』のようです。映画とともにヒットした5曲が組曲となっています。指揮者の先生が海賊の三角帽子(トリコーン)をかぶり、船長とともに航海に旅立つという設定。曲の終盤ではホリゾントに海賊マークが浮かび上がり、演出でも海賊の世界観に引き込まれます。

3曲目は、プログラムには記載がありませんでしたが、打楽器トリオ「マスケ」の吉田実奈子さんがゲストに登場。吉田さんが奏でるシロフォンとともに『シロフォン・オブ The☆マジック!』を演奏。吉田さんは東海大福岡高校吹奏楽部の卒業生で、現在は打楽器奏者として活躍されており、同校の指導もされています。打楽器トリオ「マスケ」の皆さんは、弊YouTubeチャンネルにもご出演いただいたことがあります。こちらの動画もぜひご覧ください!

4曲目からは毎年恒例の「企画ステージ」。今年のテーマは「魔法の絨毯じゅうたんで世界旅行」です。企画ステージ最初の曲は『アラジン・メドレー』。ディズニー映画「アラジン」の劇中歌やテーマ曲がメドレーとなったものです。ステージ前方には「アラジン」の登場人物のイラストパネルが置かれていました。

ここからはMCが生徒にバトンタッチ。“JTF”こと“Japan Tokai Flyer”の2人のCAさんとともに、魔法の絨毯で世界各国を巡る旅が始まります。サウジアラビアを出発し、最初に目指す国はヨーロッパ。魔法のランプの精・ジーニーにお願いして、100年以上前の第1回オリンピックを観戦することに。

ここで演奏されたのが『運動会コレクション〜吹奏楽の為の〜』。『軽騎兵序曲』〜『歌劇「ウィリアム・テル」序曲』〜『クシコス・ポスト』〜『ソーラン節』〜『トリッチ・トラッチ・ポルカ』〜『天国と地獄』〜『行進曲「威風堂々」第一番』といった運動会でよく流れる定番曲がメドレーとなっています(今回は「ソーラン節」、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」、「威風堂々」はカットされていました)。曲中にステージ上で馬のレースが行われたり、客席を使って3人の男子部員によるリレー競走が行われたりしていました。

さて、次に目指す国は現代に戻って、アメリカ合衆国へ。ここで演奏されたのが『Sing, Sing, Sing』。ジャズ歌手でトランペット奏者のL.プリマによる楽曲の吹奏楽アレンジです。多くのコンサートで演奏される人気の高い曲です。

本場のスウィング・ジャズを味わったところで、次は韓国アイドルを観に行くことに。ここで登場したのが“BTS”。3人の男子部員が『Dynamite』を踊りました。さらに、“少女時代”も登場。4人の女子部員が『Gee』のダンスを披露しました。

そして最後の国は日本。ここで披露されたのが美空ひばりの『川の流れのように』。しっとりと、じっくりと聴かせます。そして最後に日本のアイドルに会いに行くことに。ここでAKB48の『会いたかった』を演奏。4人の女子部員によるダンスと、2人の男子部員によるヲタ芸も披露されました。

世界中の音楽を揃えると願いを叶えてくれるという“魔法の絨毯ツアー”もいよいよ終盤。CAをつとめてきた2人が叶えたかった願いとは、「世界中の人々を音楽の力でひとつにすること」。最後はそんな願いにピッタリの一曲として、『小さな世界(It’s a small world)』を演奏して企画ステージを締めくくりました。

企画ステージを終えて、再びMCの浅山さんが登場。この演奏会に寄せられた祝電の一部が読み上げられました。

次は合唱ステージ。曲は『心の瞳』。坂本九の楽曲で、合唱版は全国の中学校を中心に広く歌い継がれています。ステージ前方に全部員が整列し、ピアノの伴奏で合唱を披露しました。曲の後半では手話も取り入れられていました。

さて、この定期演奏会をもって3年生が最後のステージとなります。3年生がステージ前方に1列に並び、『3月9日』のオルゴールバージョンをBGMにして、指揮者の先生よる3年生呼名が行われました。3年生紹介の後に演奏されたのが『愛をこめて花束を』。このとき、“3年生へのサプライズ”として、客席では入場時に配られたペンライトやスマホライトが点灯され、幻想的な雰囲気に。保護者会によるサプライズ企画です。曲中では3年生それぞれのソロパートがあり、ステージ前方に出てスポットライトが当たります。ソロの演奏後、ステージ中央に手作りの花を一輪ずつ挿していき、ひとつの花束ができあがっていきます。奏者後方のホリゾントには3年生が花を手作りしている映像が映し出されています。こちらはリハーサルの映像と違ったようで、指揮者の先生へのサプライズです。3年生全員でつくった愛のこもった花束は、指揮者の先生へ贈られました。

ペンライト
入場時に配られたペンライト

感動ムードのなか、部長の挨拶があり、最後の曲へ。最後の曲は『ぼよよん行進曲』。NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」にて、2006年4月の「今月の歌」として発表された楽曲です。6人の部員による振り付けもありながら、明るい雰囲気のなか盛大な拍手に包まれ、アンコールへ。

アンコールとして演奏されるのは、『Time To Say Goodbye』。原曲はイタリアの歌手アンドレア・ボチェッリが1995年に発表した「君と旅立とう」。後にイギリスのソプラノ歌手サラ・ブライトマンが英語版「Time To Say Goodbye」を歌い、世界中で爆発的にヒットしました。しっとりとした曲なので、アンコールとしてさらにもう1曲。

第2アンコールは『Make Her Mine』。イギリスのモッズ系バンド、ヒップスター・イメージが1965年にリリースした楽曲。日本では映画「スウィングガールズ」の劇中で使用され話題となりました。この曲では奏者がサングラスを身に着け、ノリノリな演出でフィニッシュです。

以上、第Ⅱ部からアンコールまで約85分のステージ。
演奏会全体では約2時間25分のプログラムでした。

東海大学付属福岡高等学校吹奏楽部のみなさん、楽しい演奏会をありがとうございました。

(参考文献)

  • 東海大学付属福岡高等学校「第51回定期演奏会」パンフレット
  • ブレーンミュージック
  • ウインズスコア
  • ミュージックエイト
  • 「第70回福岡吹奏楽コンクール」パンフレット
  • 「第40回福岡県高等学校総合文化祭福岡地区音楽会」プログラム

パンフレット

定期演奏会のパンフレットは、演目の紹介はもちろんのこと、その学校の個性があふれています。
今回の東海大学付属福岡高等学校「第51回定期演奏会」のパンフレットの内容はこちら!

パンフレット表紙
東海大福岡高校「第51回定期演奏会」パンフレット表紙
  • A4サイズ
  • 中綴じ12ページ
  • フルカラー
表紙(P.1)演奏会ポスターデザイン
P.2校長挨拶、東海ブラススローガン、顧問・コーチ紹介
P.3プログラム、MC紹介
P.4曲目紹介
P.5パート紹介(フルオート・オーボエ、クラリネット)
P.6パート紹介(サックス、木低チューバ)
P.7パート紹介(トランペット、トロンボーン)
P.8パート紹介(ホルン、ユーフォニアム)
P.9パート紹介(パーカッション)
P.10活動内容(2024年度9月〜2025年度9月)
P.11協賛御芳名
裏表紙(P.12)3年生メッセージ

●当サイトでは演奏会の内容やコンクール等の審査結果に関するお問い合わせには一切お答えできかねます。各演奏会の主催団体等にお問い合わせください。

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演奏会応援セット
オリジナルYouTube番組「きらめき☆部活動」
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