
2025年3月27日(木)に行われた福岡県立修猷館高等学校「第46回定期演奏会」の様子をレポートします。

会場はアクロス福岡シンフォニーホール(福岡市)。福岡市の中心部、天神の東側に位置し、西鉄天神大牟田線「福岡(天神)」駅から徒歩10分、福岡市地下鉄空港線「天神」駅から徒歩5分、福岡市地下鉄七隈線「天神南」駅から徒歩7分です。アクロス福岡の目の前には西鉄バスの「アクロス福岡・水鏡天満宮前」バス停があり、抜群のアクセスを誇ります。

開場前にはホール前に行列ができ、アクロスの南エントランスから屋外に向かって伸びていました。定刻どおりに16:30に開場しました。
開場から25分後の16:55。ホワイエにてロビーコンサートが行われました。曲は、サクソフォン六重奏(ソプラノサックス、テナーサックス×2、アルトサックス×2、バリトンサックス)「Phantom Dance」(作曲:福田洋介)。さらに、17:10にはステージ上でアンサンブルの演奏。曲は、金管六重奏(トランペット×2、ホルン、テューバ、ユーフォニアム、トロンボーン)「夏の丘の街」(作曲:濱崎大吾)。開場から開演までの時間が60分ありましたが、観客を退屈にさせない工夫が見られます。
そして、定刻どおり17:30に開演!
プログラムは次のとおりです。
第1部
- マーチ《ル・ボゥ・ジャポン》(作曲:天野正道)
- アルセナール(作曲:J.ヴァンデルロースト)
- エアーズ(作曲:田島勉)
- アルメニアン・ダンス パートⅡより「ロリの歌」(作曲:A.リード)
第2部
- 木管三重奏「2本のオーボエとイングリッシュ・ホルンのための三重奏曲 ハ長調 Op.87」(作曲:L.v.ベートーヴェン)
- 鷲が舞うところ(作曲:S.ライニキー)
- CENTURIA(作曲:J.スウェアリンジェン)
- 英雄の証(作曲:甲田雅人/編曲:森田一浩)
第3部
- Paradise Has NO BORDER/東京スカパラダイスオーケストラ(編曲:佐藤博昭)
- 楽器紹介のためのファンタジーメドレー(編曲:郷間幹男)
- Happiness/嵐(編曲:佐藤博昭)
- J-BEST’24〜2024年J-POPベストヒッツスペシャルメドレー(編曲:宮川成治)
アンコール
- ジャパニーズ・グラフィティ Ⅻ(編曲:星出尚志)
第1部
昨年3月に修猷館高校を卒業した、元吹奏楽部副部長のMCからスタート。
1曲目は、「マーチ《ル・ボゥ・ジャポン》」。月刊「バンドジャーナル」創刊45周年記念委嘱作品で、2005年8月号別冊付録にて発表された曲です。
1曲目の演奏後に指揮者の先生の挨拶があり、次の曲へと展開していきます。
2曲目は、「アルセナール」。ベルギーのメヘレンに拠点を置く“armonie van het Spoorwegarsenaal”の50周年を記念して作曲された、コンサート・マーチです。指揮は、今年度で定年退職を迎えられるという、もう一人の顧問の先生。演奏後には花束が贈られていました。
3曲目は、2004年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅱの「エアーズ」。作曲者の田嶋勉先生が吹奏楽部の生徒たちを想い「卒業式の退場曲」として作曲されたものです。
5曲目は、「アルメニアン・ダンス パートⅡより『ロリの歌』」。A.リードの名曲「アルメニアン・ダンス」は、アルメニアの民謡を素材として作曲され、「パートⅠ」と「パートⅡ」の組曲となっています。「アルメニアン・ダンス パートⅡ」は、「第1曲 風よ、吹け(農民の訴え)」「第2曲 婚礼の踊り(クーマー)」「第3曲 ロルヴァ・ホロヴェル(ロリの歌)」で構成されていますが、今回は「第3曲 ロルヴァ・ホロヴェル(ロリの歌)」が披露されました。
以上、第Ⅰ部は約35分のステージでした。
第2部
第Ⅱ部も引き続き、卒業生によるMC。奏者の衣装は、黒シャツ・黒パンツというスタイルに変わりました。
第Ⅱ部の1曲目は、木管三重奏「2本のオーボエとイングリッシュ・ホルンのための三重奏曲 ハ長調 Op.87」。2024年12月22日にイイヅカコスモスコモンで行われた「第18回福岡県アンサンブルコンテスト」(主催:福岡県吹奏楽連盟)で演奏し、銀賞を受賞した曲です。
2曲目は、「鷲が舞うところ」。アメリカのメイン州の美しく雄大な光景を描いた序曲です。さまざまなコンサートで演奏される、S.ライニキーの人気曲です。
3曲目は、「CENTURIA」。J.スウェアリンジェンの定番曲で、最も日本のバンドに愛されているといわれています。スネアドラムのロールから始まり、雄大なメロディーが展開されていきます。
ここで、定期演奏会実行委員長の挨拶。今回の定期演奏会テーマ「恩楽」について紹介があり、この演奏会への想いなどが語られました。
4曲目は、「英雄の証」。大ヒットゲーム「モンスターハンター」のテーマ曲です。自動車メーカーのCMでも使用され、2020東京オリンピックの開会式でも話題となりました。
第Ⅱ部では照明演出なども加わり、次の第Ⅲ部へ向けて盛り上がりを見せていきます。
以上、第Ⅱ部は約20分のステージでした。
第3部
第Ⅲ部ではさらに奏者の衣装がポップに。黒と白のツートンカラーのベストに青い蝶ネクタイを身に着けて登場です。
第Ⅲ部の1曲目は、「Paradise Has NO BORDER」。日本を代表するスカバンド・東京スカパラダイスオーケストラの楽曲で、飲料メーカーのCM曲として起用されています。
ここで、生徒MCが登場しますが、人気テーマパークのキャストという設定。ディズニーパークの人気アトラクション「タートル・トーク」を模して、映画「ファインディング・ニモ」に登場するウミガメのキャラクター「クラッシュ」が登場します。本家の「タートル・トーク」と同じく、「お前たち最高だぜ〜!!」「うぉー!!」というコール&レスポンスで観客も一体となって楽しみます。
ここで、クラッシュとキャストのお姉さんが吹奏楽の楽器を丁寧に紹介してくれます。各楽器の特徴を解説したところで、次の曲「楽器紹介のためのファンタジーメドレー」へ。事前に楽器の特徴が解説されていたので、各楽器の活躍をより注目しながら楽しむことができます。この曲は、ディズニー映画の曲がメドレーとなっていて、各楽器が活躍する場面があります。メドレーの内容は、「星に願いを」(ピノキオ)〜「リメンバー・ミー」(リメンバー・ミー)〜「ハイ・ホー」(白雪姫)〜「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」(南部の唄)〜「ビビディ・バビディ・ブー」(シンデレラ)〜「パート・オブ・ユア・ワールド」(リトル・マーメイド)〜「ホール・ニュー・ワールド」(アラジン)〜「アンダー・ザ・シー」(リトル・マーメイド)〜「美女と野獣」(美女と野獣)〜「愛を感じて」(ライオン・キング)となっています。
そして、次の曲に移るところですが、曲の振り付けを観客も一緒に楽しんでほしいということで、2人の部員のガイドで観客と振り付けの練習を行います。かなり時間をかけて丁寧に練習したところで、嵐の「Happiness」がスタート。入場時にパンフレットと一緒に配られたペンライトを振りながら、観客も一緒に振り付けを楽しみます。この曲では、嵐に扮した5人の男子部員による歌とダンスのパフォーマンスもありました。途中、アイドルさながらに客席を走り回る演出もあり、会場は大盛り上がりでした。

ここで部長挨拶が行われ、最後の曲へと展開していきます。
最後の曲は「J-BEST’24〜2024年J-POPベストヒッツスペシャルメドレー」。“J-BEST”は、1年のヒット曲をメドレーにした人気楽譜シリーズ。2024年を盛り上げたヒット曲がメドレーとなっています。メドレーの内容は「勇者」(YOASOBI)〜「オレンジ」(SPYAIR)〜「最高到達点」(SEKAI NO OWARI)〜「はいよろこんで」(こっちのけんと)〜「新しい恋人達に」(back number)〜「タイムパラドックス」(Vaundy)〜「青のすみか」(キタニタツヤ)〜「Bling-Bang-Bang-Born」(Creepy Nuts)となっています。
「勇者」(YOASOBI)は、TVアニメ「葬送のフリーレン」の主題歌。「オレンジ」(SPYAIR)は、「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」の主題歌。「最高到達点」(SEKAI NO OWARI)はTVアニメ「ONE PIECE」の主題歌。「はいよろこんで」(こっちのけんと)はTikTokで話題となった曲。「新しい恋人達に」(back number)はフジテレビ系ドラマ「海のはじまり」の主題歌。「タイムパラドックス」(Vaundy)は「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」の主題歌。「青のすみか」(キタニタツヤ)はTVアニメ「呪術廻戦 懐玉・玉折」の主題歌。「Bling-Bang-Bang-Born」はTVアニメ「マッシュル-MASHLE-」の主題歌で、TikTokのダンス動画でも話題となった曲です。
メドレーの中で各パートが活躍する場面があり、それぞれのパフォーマンで盛り上がります。フィナーレでは目潰しライトが煌々と光り、クールな逆光でフィニッシュです。
盛大な拍手で会場が包まれるなか、アンコールへ。
アンコールは、「ジャパニーズ・グラフィティⅫ」。人気楽譜シリーズのニュー・サウンズ・イン・ブラスの第35集であるこの曲は、「銀河鉄道999」と「宇宙戦艦ヤマト」のメドレーとなっています。銀河鉄道999(TV版)のテーマ曲から、宇宙戦艦ヤマトのテーマ曲へと展開し、最後に銀河鉄道999(劇場版)のテーマ曲が登場します。ブラスサウンドが映える定番アニメソングで華やかにフィナーレを迎えました。
以上、第Ⅲ部からアンコールまで約45分のステージ。
演奏会全体では約2時間30分のプログラムでした。
福岡県立修猷館高等学校吹奏楽部は、2024年11月17日に筑紫野市文化会館で行われた「令和6年度第39回福岡県高等学校総合文化祭吹奏楽部門」(主催:福岡県高等学校芸術・文化連盟)で優秀賞に輝き、2025年2月1日・2日にイイヅカコスモスコモンで行われた「第8回全九州高等学校総合文化祭」(主催:九州高等学校文化連盟、福岡県高等学校・芸術文化連盟)に出場。高文連九州大会の出場は10年ぶり。吹奏楽コンクールにおいても、「第69回福岡吹奏楽コンクール」(主催:福岡吹奏楽連盟)で金賞、「第40回福岡県吹奏楽コンクール」(主催:福岡県吹奏楽連盟)で銀賞を受賞しています。県内屈指の進学校である福岡県立修猷館高等学校。吹奏楽での今後の活躍にも期待です。
福岡県立修猷館高等学校吹奏楽部のみなさん、楽しい演奏会をありがとうございました。
(参考文献)
- 福岡県立修猷館高等学校「第46回定期演奏会」パンフレット
- 音楽之友社
- ブレーンミュージック
- ミュージックエイト
- ウィンズスコア
- 福岡県高等学校芸術・文化連盟
- 福岡吹奏楽連盟
- 福岡県吹奏楽連盟
パンフレット
定期演奏会のパンフレットは、演目の紹介はもちろんのこと、その学校の個性があふれています。
今回の福岡県立修猷館高等学校「第46回定期演奏会」のパンフレットの内容はこちら!

- B4 1/3サイズ(120x257mm)
- 巻き三つ折り6ページ
- 表紙カラー / 本文モノクロ
| 表紙(P.1) | 演奏会ポスターデザイン(パンフレット版) |
| P.2 | 校長挨拶、顧問挨拶、部長挨拶、司会者紹介 |
| P.3 – P.4 | パート紹介 |
| P.5 | プログラム |
| P.6 | 出演者名簿、実行委員会名簿、アンケートQRコード |

